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――愛知県のとあるゲームセンターから物語は始まる。
音楽ゲームをこよなく愛し、今日も今日とて某社某ゲームに没頭する一人の青年。
腕に相当自信があると見え、難易度の高い譜面を難なくこなしている(俗にいう「トリル」は苦手なようだが)。
しかし、青年には気がかりなことがあった。それは彼のこよなく愛するゲームで遊ぶ一部のプレイヤーのマナーの悪さだ。
どうにかならないものか・・・思い悩んだ末に、青年は重大な決断を下すのだった。
青年の決意。それはヒーローとなってマナーの悪いプレイヤーに正義の鉄槌を下すことだった。
何事も形からと考え、早速コスチュームの作成にとりかかる。
夜なべしたかいもあってコスチュームは無事完成するが、何かが足りない。
「そうだ!ヒーローにはシンボルが必要だ!」悩んだすえに考えついた結論とは・・・!?
ついにゴリライザーとしての活動を始めた青年。
手始めにと、ホームであるゲームセンター「コスタ・デル・ソル」に向かう。
いつも通りの賑わいを見せる店内。しかし音ゲーコーナーの一角が何やら騒がしい。
ゴリライザーとしての初任務を果たすべく、変身のためトイレの個室に駆け込むのだが・・・!?
ゴリライザーとしての初任務を何とか乗り切り、束の間の休息を楽しむ青年。
ゲームセンターでいつものように音ゲーをプレイしていたのだが、どうも様子がおかしい。
押してもいないのにボタンが反応し、まともにプレイ出来ずに自滅してしまうのだ。
どうやら店内の全てのゲームにおいて、同じ現象が起きていて・・・!?
ゲームセンターの平和を守るべく任務をこなしていくゴリライザー。
今のところはなんちゃって肉体言語でどうにか切り抜けているものの、今後への不安は拭い去れない。
そこで、任務を確実に遂行するためにと試行錯誤した末に、ヒーローといえば必殺技という安直な結論に至る。
果たしてゴリライザーが編み出した必殺技とは・・・!?
音楽ゲームにおいて、当然ながら楽曲は一番重要な要素。
ご多分に漏れず、ゴリライザーも様々な音楽ジャンルに手を出していた。
そんな折、一度聴いたら病み付きになる禁断の隠し曲が登場したとの噂が流れる。
事の真偽を確かめるべく、解禁作業を進めた先に待ち受けていたものとは・・・!?
ゲームセンター内のベンチで一休みするゴリライザー。
特にダンスゲームプレイ後は、ベンチの有り難さが身にしみるのだった。
そろそろ休憩は終了と立ち上がった瞬間に、妙な違和感がゴリライザーを襲う。頬を伝う冷や汗。
振り向いた瞬間に目にしたものとは・・・!?
青年が、まだ音楽ゲームに手を出し始めた頃のことである。
なかなかうまくプレイできずに悪戦苦闘している時に、優しく声をかけてくれたゲームセンターのプレイヤー。
名前も素性も知らない。けれども彼らはゲームが紡ぐ絆で今日に至るまで結ばれている。
その友情に、今、魔の手が忍び寄ろうとしていた・・・!
ゴリラ! ゴリラ! 林の小悪魔☆
ゴリラ! ゴリラ! ラヴリィ~エイプス!
筐体の前で決めポーズして おニューの楽曲どうかな?(どうかなぁ?)
瞬殺!(あっれ~ん?) その前にこの苦手譜面を無くさなきゃ~・・・! (トリルだぁ!)
――洗脳されてしまったゴリライザーの末路は・・・!?
ゴリライザーの特徴的なマスク。
度重なる戦いにより、ほつれ等が目立つようになり、空いた時間に少しづつ修繕を進めるのだった。
そんなある日、いつものように敵を見つけ変身しようとしたところ、マスクを自宅に置きっ放しであることに気づく。
とっさにゴリライザーが被ったものとは・・・!?
ゲームセンターには、人々についついお金を使わせてしまう魔力がある。
ゴリライザーとて、その魔力には抗えない。今日も彼の財布は順調に軽くなっていく。
しかし、ここ最近、自分の意志とは関係なく散財してしまうプレイヤーが続出しているという。
事件性があると踏んだゴリライザーは聞きこみを始めるのだが・・・!?
近頃ゲームセンターでの窃盗被害が多発しているという話を耳にしたゴリライザー。
早速、調査に乗り出したところ、どうも犯人は女性らしい。
おまけに、前時代的なド派手な衣装に身を包み、大胆不敵にも予告状まで差し出しているとのこと。
情報を元に待ち伏せをしていた彼の前に姿を現したのは・・・!?
音楽ジャンルの細分化が著しい昨今。流行り廃りは非常に目まぐるしい。
ひょんなことから、スピードコアが大好きな少年と出会ったゴリライザー。
少年は自分の妹にもスピードコアの素晴らしさを理解して欲しいと、協力を求めてくる。
自分が好きなものを相手が好きになるとは限らず、無理強いはよくないと、それとなく諭すのだが・・・!?
いくつ歳を重ねても、子にとって母親の存在は変わらず大きい。
平和を守るべく奔走していたゴリライザーだったが、努力の甲斐があってようやく一息つくことが出来た。
久しぶりに実家に帰省することに決め、帰宅の途につく。
そこに、恐るべき罠が仕掛けられていることも知らずに・・・。
音楽ゲームの筐体において、ディスプレイは当然ながら重要である。
昔は遅延等の問題が起きることもあったが、技術が進歩した現在はそういった問題はほとんど皆無である。
しかし、各地のゲームセンターで筐体のディスプレイが勝手に歪んでしまうという不可解な現象が発生しているという。
早速調査に乗り出すゴリライザーだったが・・・!?
ゲームセンターの平和を守るためには、音ゲーだけではなく他のジャンルの知識も不可欠。
その中でも、とりわけゴリライザーが気になっているのは、おっきなお友達女児に大人気の「プ○パラ」だ。
一度でいい、ト○チケをパキりたいと思っているものの、なかなかその機会に恵まれずにいた。
そんなある日、一人の女の子が目の前に現れて・・・!?
ただひたすらにハイスコアを目指し、難易度の上昇をものともしない男たちがいる。
ゲームが生活の一部となり、いや、人生そのものとなっている男たちがいる。
決して満たされることのない達成感という名の器。男たちを取り巻く孤独な戦い。
そして、ゴリライザーもそんな男たちの・・・。
音ゲーが一大ムーヴメントとして世間に認知され始めた頃、その楽曲はあった。
高難易度の楽曲を何とかクリアしようと、ある者はごまかしで切り抜け、またある者は腕を交差してプレイした。
未だにその衝撃がプレイヤーの間で語り草となっている、伝説の譜面。
ゴリライザーの脳裏に浮かぶ、オリジナルゴリラスタイルとは・・・!?
美しい音楽は多くの人々を魅了し、エクスタシーに誘う。
筐体から奏でられる煌めく旋律。天上の世界へと魂が運ばれていく。
その波形の形状たるや、あぁ、なんと罪作りなことか。虹色の音を生み出し、私達を甘美な世界へと誘うのだ。
音楽の波形に興奮を覚えるようになってしまったゴリライザーの運命は・・・!?
音ゲーのディスプレイにおいて、液晶が主流となって久しい。
しかしながら、未だにブラウン管のゲームがホームのゲームセンターには残っており、郷愁を覚えるゴリライザー。
ところが、最近ディスプレイの色が変色し始め、遂には白黒になってしまう。
単に老朽化やメンテナンスが問題ではないと考えたのだが・・・!?
順調に任務をこなしていたゴリライザーだったが、敵の卑劣な罠にはめられてしまう。
それは、ゴリライザーがゲームセンターでマナー違反をしている捏造動画を作り、拡散するという恐るべきものだった。
過激派音ゲーマーの間でゴリライザーを公開処刑にすべきだとの機運が高まり、絶対絶命のピンチに追いやられてしまう。
もはやこれまでかと思ったその時・・・!?
音楽ゲームにおいて、避けては通れないのが収録楽曲の削除。
今まで数々の楽曲が削除され、プレイヤーたちを失意の底に突き落としてきた。
ここ最近「ジャングル王」を名乗る人物による、往年の名曲「Junglist King」を復活させるという怪文書が出回っているという。
事の真相を確かめるべく、コ○ミ本社にアポイントを取ろうと電話したゴリライザーだったが・・・!?
それは、あまりにも不可解。狂いの挽歌。
「音楽は、脳が腐りそうよ。あなたにはお似合いね。」
ゴリライザーを暗殺するべく地獄の底から現れた恐怖のイムール音楽が共鳴し、彼を苦しめる。
完全に脳と聴覚を支配されたかと思ったその時・・・!?
最新のバイオ技術により、今、最強のゴリラが誕生してしまった。
その名は「バイオゴリラ」。緑の体と6本の腕を持つ恐るべきクリーチャーだ。
同じゴリラとして(?)避けては通れぬと考えたゴリライザーは、意を決してバイオゴリラに音ゲーバトルを挑む。
ゴリラ同士、ゲームセンター、七鍵盤、何も起きないはずがなく・・・
ゲームセンターの平和を守るヒーローとしての晴れ舞台が遂にやってきた。
「血戦」。己の誇る楽曲のみを武器に、猛者たちが繰り広げる聖なる戦いだ。
自慢の特撮風の楽曲で、順調に上位をキープし善戦するゴリライザー。
そこに、敵の謀略による落とし穴が待っていることも知らずに・・・
「血戦」も終盤戦にさしかかり、白熱する会場。
ゴリライザーは必死の奮闘を見せるものの、上位の背中は遠い。
「ヤバい!!!!!!!!!!」。一見平静を保ってはいるが、焦りの色は隠せない。
人事を尽くして天命を待つ・・・
「ケチャ」。インドネシアのバリ島で行われる男声合唱。または呪術的な踊りにともなう舞踏劇。
伝説の紅き七音の遊戯にて多くの人々を魅了し、陶酔の世界を現実へと具現たらしめた幻の調べ。
今はもうその姿を覚える者も少なくなり、ゴリライザーとて例外ではなかった。
しかし、今まさに、ケチャの反乱の産声が上がろうとしていた・・・!
「神かくし」といえば、人が忽然と姿を消すことであるが、それ以上に奇妙な事件が多発している。
なんとゲームセンターの床の一部分が突然抜けてしまい、筐体とプレイヤーが同時に落下してしまう現象だというのだ。
おまけに、遭遇したプレイヤーが口を揃えて言うのは「ちょうどハイスコアが取れそうだったのに・・・」とのこと。
プレイヤーを嘲笑うかのような不可思議な現象の究明に乗り出すゴリライザーだったが・・・!?
ゲームセンターに爆弾が仕掛けられたとの一報を受け現場に急行したゴリライザー。
犯人はゴリライザーを指名し、ゲームセンターのどこかに爆弾を仕掛けたという。
僅かなヒントを元に、爆弾の設置場所が七つの鍵盤の内のどれかであることは突き止める。
果たしてゴリライザーが押した鍵盤は・・・!?
音楽においてメロディは重要な要素であり、根幹を成していると言っても過言ではない。
しかし、ここ最近ゲームセンターの筐体の故障なのかは定かではないが、
ありとあらゆる音ゲーの収録曲の音階が崩壊し、プレイヤー達を苦しめる現象が多発しているという。
失われたメロディを求めて、筐体の修理に乗り出すゴリライザーだったが・・・!?
ゲームセンターはファミリーにとっても憩いの場である。
今日も今日とて、大勢の家族連れに賑わう店内だったが、珍しく音ゲーコーナーに幼児を連れた女性がいる。
大学生くらいに見えるので、弟の付き添いの姉だろうか。気になってつい彼女の姿を追ってしまうゴリライザー。
ふとした瞬間に、目が逢ったその時・・・!?
beatmaniaIIDXの頂点に立つ皆伝プレイヤーたち。
しかし、ここ最近そんな猛者たちの突然の失踪が後を絶たないという。
事件の匂いを嗅ぎつけたゴリライザーは、周囲の心配を他所に自らが囮となる一大作戦を仕掛けることに。
待ち構えるゴリライザーが見たその姿とは・・・!?
「ドッペルゲンガー」「ダブル」・・・自分とそっくりの姿をした分身の存在。自己像幻視。
それは夢か幻か。はたまた現実か。ゴリライザーは信じられない光景を目にする。
自分と寸分違わない姿の男が、音ゲーをプレイしている。おまけにベストスコアまでが一致しているのだ。
恐怖の感情に支配されたゴリライザーの取った行動とは・・・!?
ゴリライザーは常に孤軍奮闘。これまで、たった一人で難局を切り抜けてきた。
しかし敵軍の抵抗はますます勢いを強め、体が持たなくなってきていた。
そんな折、「あなたのボディガードになりますよ!」と、謎の弁護士が申し出てきたのだ。
果たして彼の正体は・・・!?
ゴリライザーにはゲームセンターにおいて数多くの友人がいる。
共に音楽ゲームを楽しみ、汗を流し、攻略方法に頭を悩まし、切磋琢磨してきたかけがえのない存在だ。
しかし、そんな友人たちの中に、あろうことかダイパン行為を繰り返している者がいるという。
苦渋の末ゴリライザーが下した決断とは・・・!?
ヒーローといえば、ヒロインの存在は欠かせないはずである。
しかしである。もう36話になるというのにヒロインのヒの字も出てくる気配がないのである。
これはたいへん由々しき問題ではないだろうか。子供向け番組とはいえ恋愛要素のひとつやふたつが欲しい。
脚本家に直談判するゴリライザーだったが・・・!?
ポーズを決めて「死刑!」。一世を風靡したギャグである(脚本家の年代がバレる)。
子供向け番組のはずが、いまいち子供受けが悪いゴリライザーが考えぬいた末に辿り着いた起死回生の一打は、
往年のギャグを連発し、キッズに親しみをもってもらうことだった。
完全に迷走・・・!
メタなストーリーを展開している間に、愛知県に未曾有の重大な危機が迫っていた。
たちこめる暗雲。次々と閉店していくゲームセンター。絶望という名の未来が顔を覗かせる。
ゴリライザーは闇の中で一筋の光を見出すべく、疲れからか、不幸にも黒塗りの鍵盤に追憶してしまう。
社員をかばい売上低迷の責任を負った社長に対し、株の主、ステークホルダーに言い渡された存続の条件とは…。
愛知県のゲームセンターを支配した芸夢王バッド・ザ・マナーは、それらを基盤として
世界中のあらゆるゲームセンターを操ることが出来るシステムを作り上げていた。
その影響で、全世界は大混乱に陥り、人々の家庭まで混乱させていた。
為す術もなくいたずらに時が過ぎていくなかでゴリライザーが取った行動とは・・・!?
芸夢王バッド・ザ・マナーの野望を打ち砕くべく、自らが犠牲となる計画を立案するゴリライザー。
周囲は猛反対するが、ゴリライザーの意思は揺るがない。
「全ての物語には始まりと終わりがある。次の物語を紡いでいくために、ゴリライザーの物語はここで終わる。」
そう言い残し、ゴリライザーは敵の総本山にたった一人で乗り込んでいくのだった・・・